乳製品を製造したい場合には、許可なく行ってしまいますと、営業停止となり、行政処分や処罰の対象とされる場合があります。

 

この際に必要となる許可が、食品衛生法に基づく営業許可の必要な34業種の中の「乳製品製造業許可」になります。

この許可を取るためには、都道府県知事が定めた製造施設、製造設備などの基準に適合しなければならず、製造場所の所在地を管轄する保健所で基準等の確認が必要となります。

それでは、この「乳製品製造業許可」の定義とは、一体何なのでしょうか?

乳製品製造業許可」の定義は以下のとおりとなりますので、確認してみましょう。

乳製品製造業許可の定義】
① 粉乳、練乳、発酵乳、クリーム、バター、チーズその他乳を主要原料とする食品(牛乳に類似する外観を有する乳飲料を除く。)を製造する営業をいう。
② 全粉乳、加糖練乳、調整分乳の製造には食品衛生管理者の設置が必要となる。

乳製品製造業」の施設の基準としては、食品衛生法に基づく営業許可共通の基準以外に次のような「乳製品製造業」としての基準がありますので、確認してみましょう。

乳製品製造の業種別基準】

施設には、原材料保管庫、冷蔵庫、製造室、製品保管庫及び器具取扱室を設け、原乳に生乳を使用する場合には受乳場所を、調合を行う場合には調合室を、製品を包装する場合には包装室を設けること。

(1)製造室及び器具取扱室の基準
① 製造室及び器具取扱室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 製造室及び器具取扱室には、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 製造室及び器具取扱室の内壁は、床面から1メートルまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
④ 製造室及び器具取扱室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 製造室及び器具取扱室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑥ 製造室及び器具取扱室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑦ 製造室及び器具取扱室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。ただし、製造室及び器具取扱室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りでない。
⑧ 製造室及び器具取扱室には、食品、添加物、器具又は容器を保管するための保管庫又はふた付き容器を備えること。
⑨ 製造室及び器具取扱室には、食品、器具又は容器を洗浄するための流水式で、下洗いと仕上げ洗いを区分して行うことができる設備を設けること。
⑩ 製造室及び器具取扱室には、食品に直接接触する器具又は容器の殺菌又は消毒ができる設備を設けること。
⑪ 製造室及び器具取扱室には、水蒸気、熱気、煙等を排出することができる動力換気装置を設けること。ただし、施設全体で十分な換気又は空調が行われている場合は、この限りでない。
(2)包装室の基準
① 包装室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 包装室は、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 包装室の内壁は、床面から1メートルまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
④ 包装室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 包装室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑥ 包装室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑦ 包装室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。ただし、包装室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りでない。
(3)調合室の基準
① 調合室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 調合室は、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 調合室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
④ 調合室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑤ 調合室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。ただし、調合室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りでない。
⑥ 調合室には、食品、添加物、器具又は容器を保管するための保管庫又はふた付き容器を備えること。
⑦ 調合室には、食品、器具又は容器を洗浄するための流水式で、下洗いと仕上げ洗いを区分して行うことができる設備を設けること。
(4)その他の基準
① 製造室には、器具及び容器包装の殺菌設備を設けること。ただし、未使用の容器包装であって、殺菌され、又は殺菌効果を有する製造方法で製造され、使用されるまでに汚染されないように取り扱われたものを使用する場合は、この限りでない。
② クリーム、発酵乳及び乳飲料を製造する場合には、製造室に、ろ過、殺菌、冷却、充てん及び密封が一貫して行われる設備を設け、かつ、殺菌機には自記温度計を備えること。
③ 無糖脱脂又は無糖脱脂練乳を製造する場合には、製造室に、自記温度計を備えた殺菌機を設けること。

以上、乳製品製造業許可についての解説です。