酒類製造業を行いたい場合には、許可なく行ってしまいますと、営業停止となり、行政処分や処罰の対象とされる場合があります。

 

この際に必要となる許可が、食品衛生法に基づく営業許可の必要な34業種の中の「酒類製造業許可」になります。

この許可を取るためには、都道府県知事が定めた製造施設、製造設備などの基準に適合しなければならず、製造場所の所在地を管轄する保健所で基準等の確認が必要となります。

それでは、この「酒類製造業」の定義とは、一体何なのでしょうか?

酒類製造業」の定義は以下のとおりとなりますので、確認してみましょう。

酒類製造業の定義】
① 酒の仕入れから搾りまでを行う営業をいいます。
② 単なる小分け行為は対象外ですが、仕入れた2種類以上の酒を混和して販売する場合には許可が必要となります。
③ 溶解して酒精分1容量%以上を含有する飲料とする
ことができる粉末状のものを製造する営業も含みます。なお、酒類とはアルコール分1%以上を含有する飲料をいい、酒精分1容量%未満の飲料水は、清涼飲料水です。
酒類製造業の業種別基準】

① 施設には、原材料保管庫、原材料取扱室、精米室、酒母製造室、製造室、器具取扱場所、充てん室又は充てん場所(製造室においては製造場所と明確に区分された製品の充てんを行うための場所をいいます。)及び製品保管庫を設けること。ただし、原材料を取り扱わない場合には原材料保管庫及び原材料取扱室を、精米を行わない場合には精米室を、酒母の製造を行わない場合には酒母製造室を、製造又は加工の工程の一環において自動的に充てんを行う場合は、充てん室を設けないことができます。

② 器具取扱場所は、製造室に設けること。

A 原料取扱室、精米室及び製造室の基準
① 原料取扱室、精米室及び製造室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 原料取扱室、精米室及び製造室には、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 原料取扱室、精米室及び製造室の内壁は、床面から1mまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
④ 原料取扱室、精米室及び製造室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 原料取扱室、精米室及び製造室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑥ 原料取扱室、精米室及び製造室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑦ 原料取扱室、精米室及び製造室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。ただし、製造室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りではありません。
⑧ 原料取扱室、精米室及び製造室には、食品、添加物、器具又は容器を保管するための保管庫又はふた付き容器を備えること。
⑨ 原料取扱室、精米室及び製造室には、食品、器具又は容器を洗浄するための流水式で、下洗いと仕上げ洗いを区分して行うことができる設備を設けること。
⑩ 原料取扱室、精米室及び製造室には、食品に直接接触する器具又は容器の殺菌又は消毒ができる設備を設けること。
⑪ 原料取扱室、精米室及び製造室には、水蒸気、熱気、煙等を排出することができる動力換気装置を設けること。ただし、施設全体で十分な換気又は空調が行われている場合は、この限りではありません。
B 酒母製造室及び充てん室の基準
① 酒母製造室及び充てん室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 酒母製造室及び充てん室には、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 酒母製造室及び充てん室の内壁は、床面から1mまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
④ 酒母製造室及び充てん室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 酒母製造室及び充てん室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑥ 酒母製造室及び充てん室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑦ 酒母製造室及び充てん室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。ただし、充てん室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りではありません。

以上、酒類製造業許可についての解説です。