特別牛乳を搾取し又は処理したい場合には、許可なく行ってしまいますと、営業停止となり、行政処分や処罰の対象とされる場合があります。

 

この際に必要となる許可が、食品衛生法に基づく営業許可の必要な34業種の中の「特別牛乳搾取処理業許可」になります。

この許可を取るためには、都道府県知事が定めた製造施設、製造設備などの基準に適合しなければならず、製造場所の所在地を管轄する保健所で基準等の確認が必要となります。

それでは、この「特別牛乳搾取処理業許可」の定義とは、一体何なのでしょうか?

特別牛乳搾取処理業許可」の定義は以下のとおりとなりますので、確認してみましょう。

特別牛乳搾取処理業許可の定義】

特別牛乳の搾取及び処理を一貫して行う営業をいいます。

では、この特別牛乳とは一体何なのでしょうか?

特別牛乳
乳等省令(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)によって特別牛乳搾取処理業の許可を受けた施設で製造された無調整牛乳で、特別牛乳として販売される牛乳のことをいいます。
特別牛乳の規格や基準は以下のとおりです。

・無脂乳固形分 8.5%以上

・乳脂肪分 3.3%以上

・細菌数(標準平板培養法で1ml当たり)30,000個以下

・大腸菌群 陰性

・特別牛乳さく取処理業の許可を受けた施設で搾取した生乳を処理して製造すること

・殺菌する場合は63℃~65℃の間で30分間加熱殺菌すること

・処理後(殺菌した場合は殺菌後)ただちに10℃以下に冷却し保存すること

特別牛乳搾取処理業」の施設の基準としては、食品衛生法に基づく営業許可共通の基準以外に次のような「特別牛乳搾取処理業」としての基準がありますので、確認してみましょう。

特別牛乳搾取処理業の業種別基準】

施設には、検査室、搾乳室、処理室、器具取扱室及び隔離室を設けること。

(1)検査室、搾乳室及び隔離室の基準
① 検査室、搾乳室及び隔離室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 検査室、搾乳室及び隔離室には、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 検査室、搾乳室及び隔離室の内壁は、床面から1メートルまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
④ 検査室、搾乳室及び隔離室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 検査室、搾乳室及び隔離室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑥ 検査室、搾乳室及び隔離室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑦ 検査室、搾乳室及び隔離室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。ただし、検査室、搾乳室及び隔離室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りでない。
⑧ 検査室、搾乳室及び隔離室には、食品、添加物、器具又は容器を保管するための保管庫又はふた付き容器を備えること。
⑨ 検査室、搾乳室及び隔離室には、食品、器具又は容器を洗浄するための流水式で、下洗いと仕上げ洗いを区分して行うことができる設備を設けること。
⑩ 検査室、搾乳室及び隔離室には、食品に直接接触する器具又は容器の殺菌又は消毒ができる設備を設けること。
(2)処理室、器具取扱室の基準
① 処理室、器具取扱室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 処理室、器具取扱室には、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 処理室、器具取扱室の内壁は、床面から1メートルまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
④ 処理室、器具取扱室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 処理室、器具取扱室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑥ 処理室、器具取扱室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑦ 処理室、器具取扱室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。ただし、処理室、器具取扱室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りでない。
⑧ 処理室、器具取扱室には、食品、添加物、器具又は容器を保管するための保管庫又はふた付き容器を備えること。
⑨ 処理室、器具取扱室には、食品、器具又は容器を洗浄するための流水式で、下洗いと仕上げ洗いを区分して行うことができる設備を設けること。
⑩ 処理室、器具取扱室には、食品に直接接触する器具又は容器の殺菌又は消毒ができる設備を設けること。
⑪ 処理室及び器具取扱室には、水蒸気、熱気、煙等を排出することができる動力換気装置を設けること。ただし、施設全体で十分な換気又は空調が行われている場合は、この限りでない。
(3)その他の基準
① 牛舎と作業室(検査室、さく乳室、処理室及び器具取扱室をいう。)は、別棟に設けること。
② さく乳室には、牛体の洗浄場所を設けること。
③ 処理室には、乳の濾過、殺菌、冷却、充てん及び密封が一貫して行われる設備を設けること。
④ 処理室には、器具及び容器包装の殺菌設備を設けること。ただし、未使用の容器包装であって、殺菌され、又は殺菌効果を有する製造方法で製造され、使用されるまでに汚染されないように取り扱われたものを使用する場合は、この限りでない。
⑤ 乳の殺菌をする場合には、処理室に自記温度計を備えた殺菌機を設けること。
⑥ 洗びんを行う場合には、器具取扱室に、自動洗びん機を設置すること。
⑦ 隔離室は、他の施設と別棟とし、他の施設から10メートル以上離れた位置に設けること。

以上、特別牛乳搾取処理業許可についての解説です。