食品の放射線照射業を行いたい場合には、許可なく行ってしまいますと、営業停止となり、行政処分や処罰の対象とされる場合があります。

 

この際に必要となる許可が、食品衛生法に基づく営業許可の必要な34業種の中の「食品の放射線照射業許可」になります。

この許可を取るためには、都道府県知事が定めた製造施設、製造設備などの基準に適合しなければならず、製造場所の所在地を管轄する保健所で基準等の確認が必要となります。

それでは、この「食品の放射線照射業」の定義とは、一体何なのでしょうか?

食品の放射線照射業」の定義は以下のとおりとなりますので、確認してみましょう。

食品の放射線照射業の定義】
① 放射線を照射する営業をいいます。
② 現在、放射線の照射はばれいしょの発芽防止の加工としてのみ認められています。
食品の放射線照射業の業種別基準】
① 施設には、原材料保管庫、照射室、包装室、製品保管庫及び検査室を設けること。
② 照射室は、放射線が室外に漏れない構造であること。
③ 照射室の出入口には、照射中である旨の表示設備があること。
④ コンベア等の装置は、所定の速度を確実に維持できる性能のものであり、清掃しやすく、機械油等によって食品を汚染することのない構造であること。
A 照射室及び検査室の基準
① 照射室及び検査室、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 照射室及び検査室には、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 照射室及び検査室の内壁は、床面から1mまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
④ 照射室及び検査室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 照射室及び検査室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑥ 照射室及び検査室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑦ 照射室及び検査室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。ただし、照射室及び検査室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りではありません。
⑧ 照射室及び検査室には、食品、添加物、器具又は容器を保管するための保管庫又はふた付き容器を備えること。
⑨ 照射室及び検査室には、食品、器具又は容器を洗浄するための流水式で、下洗いと仕上げ洗いを区分して行うことができる設備を設けること。
⑩ 照射室及び検査室には、食品に直接接触する器具又は容器の殺菌又は消毒ができる設備を設けること。
⑪ 製造室には、水蒸気、熱気、煙等を排出することができる動力換気装置を設けること。ただし、施設全体で十分な換気又は空調が行われている場合は、この限りではありません。
B 包装室の基準
① 包装室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 包装室には、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 包装室の内壁は、床面から1mまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
④ 包装室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 包装室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑥ 包装室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑦ 包装室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。ただし、製造室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りではありません。

以上、食品の放射線照射業許可についての解説です。