食品の冷凍又は冷蔵業を行いたい場合には、許可なく行ってしまいますと、営業停止となり、行政処分や処罰の対象とされる場合があります。

この際に必要となる許可が、食品衛生法に基づく営業許可の必要な34業種の中の「食品の冷凍又は冷蔵業許可」になります。

この許可を取るためには、都道府県知事が定めた製造施設、製造設備などの基準に適合しなければならず、製造場所の所在地を管轄する保健所で基準等の確認が必要となります。

それでは、この「食品の冷凍又は冷蔵業」の定義とは、一体何なのでしょうか?

食品の冷凍又は冷蔵業」の定義は以下のとおりとなりますので、確認してみましょう。

食品の冷凍又は冷蔵業の定義】
① 冷凍食品の製造又は魚介類を冷凍又は冷蔵する営業をいいます。
② 冷凍食品とは、「製造し、又は加工した食品(清涼飲料水、食肉製品、鯨肉製品、魚肉練り製品、ゆでだこ及びゆでがにを除く。以下同じ。)及び切り身又はむき身にした鮮魚介類(生かきを除く。以下同じ。)を凍結させたもの。」とされています。
③ 冷凍した食肉や冷凍した鮮魚介類の販売には、それぞれ食肉販売業や魚介類販売業の許可が必要となります。
食品の冷凍又は冷蔵業の業種別基準】
(1) 一種食品冷凍冷蔵業(食品の冷凍又は冷蔵業のうち、魚介類を冷凍又は冷蔵するものをいいます。)
① 施設には、荷受場所及び冷凍庫又は冷蔵庫を設け、処理を行う場合には処理室を設けること。
② 処理室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
③ 処理室には、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
④ 処理室の内壁は、床面から1mまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 処理室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑥ 処理室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑦ 処理室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑧ 処理室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。
※処理室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りではありません。
⑨ 処理室には、食品、添加物、器具又は容器を保管するための保管庫又はふた付き容器を備えること。
⑩ 処理室には、食品、器具又は容器を洗浄するための流水式で、下洗いと仕上げ洗いを区分して行うことができる設備を設けること。
⑪ 処理室には、食品に直接接触する器具又は容器の殺菌又は消毒ができる設備を設けること。
(2) 二種食品冷凍冷蔵業(食品の冷凍又は冷蔵業のうち、一種食品冷凍冷蔵業ものをいいます。)
A 製造室の基準
① 製造室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 製造室には、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 製造室の内壁は、床面から1mまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
④ 製造室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 製造室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑥ 製造室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑦ 製造室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。
※製造室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りではありません。
⑧ 製造室には、食品、添加物、器具又は容器を保管するための保管庫又はふた付き容器を備えること。
⑨ 製造室には、食品、器具又は容器を洗浄するための流水式で、下洗いと仕上げ洗いを区分して行うことができる設備を設けること。
⑩ 製造室には、食品に直接接触する器具又は容器の殺菌又は消毒ができる設備を設けること。
⑪ 製造室には、水蒸気、熱気、煙等を排出することができる動力換気装置を設けること。
※施設全体で十分な換気又は空調が行われている場合は、この限りではありません。
B 包装室の基準
① 包装室は、他の場所と壁、窓又は戸により区画されていること。
② 包装室には、清掃がしやすく、かつ、じんあい等が落下しない構造の天井を設けること。
③ 包装室の内壁は、床面から1mまでは、耐水性材料で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
④ 包装室の床は、耐水性材料で造られ、平滑で、清掃又は洗浄をしやすい構造であること。
⑤ 包装室の作業面における照度を100ルクス以上に保ち得る照明設備を設けること。
⑥ 包装室には、手指の消毒設備又は消毒器具及び流水式手洗い設備を設けること。
⑦ 包装室には、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備を設けること。
※包装室の周囲にねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ設備があるときは、この限りではありません。
⑧ 製造室には、食品、添加物、器具や容器を保管する保管庫又はフタ付き容器を備えること
⑨ 製造室には、食品、器具や容器を洗うための流水式洗浄設備を設けること
※洗浄設備は2槽以上の、下洗いと仕上げ洗いを区分して行えるものが必要です。
⑩ 製造室には、食品に直接触れる器具や容器を、殺菌又は消毒ができる設備を設けること
⑪ 製造室には、水蒸気、熱気、煙などを排出できる動力換気装置を設けること
※施設全体で十分な換気または空調が行われている場合は、この限りではありません。
⑫ 冷蔵、殺菌、加熱、圧搾などの設備には、見やすい箇所に温度計や圧力計を備えること />
なお、冷凍した食肉を販売する場合は食肉販売業の許可、冷凍した鮮魚介類を販売する場合は魚介類販売業の許可も、予め必要となります。

以上、食品の冷凍又は冷蔵業許可についての解説です。