2021年6月1日施行の食品衛生法改正に伴って、都道府県ごとに新設された手続きの1つに、食品用器具又は容器包装の製造業の届出制度があります。

この制度は、食品、添加物、容器包装、機械器具、その他食品又は添加物に接触するおそれがあるものへの汚染を考慮し、公衆衛生上の危害の発生を防止するため、製造所を作業区分に応じて間仕切りなどで区画し、もしくは工程を踏まえて施設設備が適切に配置又は空気の流れを管理する設備の設置が行われるようにするために定められました。

施設基準における「区画」は、食品等への汚染を考慮し、公衆衛生上の危害の発生を防止するためであり、工程の配置、時間設定(作業の時間をずらす)など、施設に応じた方法により作業を区画されることを想定されています。

この届出は、合成樹脂製の食品用器具又は容器包装の製造事業者が、製造する製造所を管轄する保健所へ行う必要があります。
※製造工程の一部を委託している場合は、委託先を含めて製造事業者として届け出る必要があります。

合成樹脂製の食品用器具又は容器包装の製造とは、具体的には次のようなものです。

・プラスチック食器・調理器具の製造
茶わん、はし、皿、弁当箱、包丁、まな板、なべ、ボウルなどです。

・食品用ラップフィルムの製造
食品を直接包装するためのラップやビニール袋などです。

・ペットボトルの製造

・発泡スチロールトレーの製造
皿、弁当箱、スーパーマーケット等で使用される各種トレーなどです。

・食品製造用機械・調理用家電及びその部品(食品等に直接接触する部品)の製造
食品や添加物の製造機械、冷蔵庫、陳列ケース、運搬具などです。

以上ですが、容器包装については、食品製造事業者(又は容器包装販売業者)に納入される直前の、次のような製造工程を担う事業者が届け出る必要があります。

・委託元が製造工程を持たず、製品の企画や設計のみを行う場合は、食品製造事業者(又は容器包装販売業者)に納入される直前の製造工程を担う容器包装を製造する事業者

・食品製造事業者がフィルムを購入し、食品を充填しながら製袋する場合は、その食品製造事業者に納入される直前の製造工程を担う容器包装を製造する事業者

この届出は、施行以前からこの事業を行っている事業者である場合は、経過措置期間終了日である令和3年11月30日までに、新規でこの事業を始める場合は営業の開始前までに届け出る必要があります。